本記事では、ベンチャー企業とコンサルティングファーム、成長したいならどちらに行くべきか?について書いていきます。
成長したいという学生が良く迷うのがこの二択であり、各々が成長を謳っていることが殆どなので、それぞれ受けてみる学生が多いです。
ですが、実はそれぞれが語る成長は全く違うものだと私は思っています。
ですので、そういったそれぞれの成長の違いや、本当に成長できるのはどっちなのか?について書いていきたいと思います。
私自身、就活時代は成長の定義が曖昧で、最後までベンチャーとコンサルで悩んだ経験があります。そして周りにも似たような境遇の人が多くいました。
そういった経験を経て現在ベンチャー企業に就職した私の実体験をもとに本記事は書いていきます。
実際就活をしていてベンチャー企業とコンサルティングファームで迷っている方必見です!
【コンサルVSベンチャー】本当に成長できるのはどっち?
ベンチャーとコンサルの成長論争は就活中だけではなく、就活した後も続きます。
正直この論争は無意味なところが多いよう感じます。
その理由についても話していきます。
どちらが成長できるかは、その人の目指す姿次第
結論から言ってしまえば、どちらの方が成長できるという事はないのです。
と言うのも、各々で身に付くスキルや経験は全く異なるからです。
詳しい違いについては後述しますが、とりあえず成長したいという学生が多すぎるように感じています。
とりあえず成長したいからベンチャーに入ってみた、とりあえず成長したいからコンサルに入ってみた、と言う学生は自分がイメージしていた成長と実際の成長とのギャップに苦しみ辞めてしまうイメージがあります。
「成長したい」と言うのが目標ではないはずです。
「こういった未来を実現したいから」「将来こういった形で成功したいから」「こんな事業をして社会貢献したいから」「とりあえずお金を稼ぎたいから」
それぞれ目標は違うと思います。
ですが、その目標を実現するために成長したいという想いは変わらないはずなんです。
そう考えると、ただ「成長したい」ではなく、まず目指す姿を想像して、「その姿を実現するための成長」を考える必要があります。
となると、ベンチャーとコンサルでの成長を比較すること自体ナンセンスなことに気付いたでしょうか?
各個人が描く成長が違う中で、違った成長ができるコンサルとベンチャーを比較することは無意味です。
なので、自分に合った成長が何なのか?ここに注力して考える必要があり、どちらの方が成長できるという話ではなくなってくるのです。
繰り返しますが、その人が描く未来像次第で成長は変わるのです。
自分にとっての成長の定義付けをすることが重要
どちらが成長できるか論争が無意味なことが分かったと思いますので、次は自分にとっての成長を定義することが重要です。
未来のことが明確に描ける人は少ないと思っています。
ですので、「未来なんて想像できないよ」と言う方は、ぼんやりでも未来を想像するために
「自分が死んだときに周りからどんな言葉をかけて欲しいか?どんなスピーチをして欲しいか?」
を考えて欲しいです。
例えば、自分の葬式で
家族・親友・会社の人がスピーチをするとしましょう。
その人たちにどんな人だったと言われたいでしょうか?
10分でいいのでイメージしてください。
そうすると、自分の深層心理でどんな人になりたいかぼんやりと見えてきます。
恐らくこのイメージは人それぞれ違うと思います。
ですので、このイメージをした後に「こんな言葉を将来かけてもらうためには、こんな成長を今すべきだな」と想像するのです。
自分の中で成長を定義づけるのはかなり難易度が高いです。
ですが、就活の時点でコンサルとベンチャーの成長の違いを理解し、自分が目指したい成長が定義できていれば、入社後のギャップに苦しむことはないはずです。
ですので、大変かもしれませんが、自分の為に成長の定義付けをしていきましょう。
コンサルティングファームでなぜ成長できるのか?
さて、コンサルとベンチャーどちらが成長できるのかという問いに対する答えは、その人の目指す姿次第という事につてい書いてきましたが、ここからは一般的に言われているようなコンサルでの成長とベンチャーでの成長について書いていきます。
自分での成長を定義した上で、コンサルとベンチャーの違いを知ることで初めて自分がどちらに行くべきか分かりますので、この違いについてもしっかり理解していきましょう。
普遍的スキル(ポータブルスキル)を獲得できる
いわゆる「どこに行っても通用するスキル」ってやつですね。
あんまり将来決まってないけどとりあえず成長したいからって言う学生が最も必要とするスキルです。
このスキルってベンチャーの人よく馬鹿にしますが、とても大切な能力な気がしています。
このスキルがあることによって、とりあえず安心して業務は任せられますし、資料一つ作るにしても効率が違いますので、スピード感が異なります。
この普遍的なスキルがあることによって、応用的な能力に結びつきますし、成長も早くなりますので、社会人にとって大事なスキルかと思っています。
多くの優秀層と切磋琢磨できる
コンサルって優秀な人が多いです。
ぼくが受けていたところも東大、早慶が殆どでしたし、そういったレベルの高い人たちと競い合えるのはコンサルのメリットと言えるでしょう。
勿論学歴の高さが仕事できるかどうかにそのまま起因するとは思っていませんが、ある程度の相関関係であることは間違いないので、そういった人たちと切磋琢磨できることはメリットとなるでしょう。
多様性を享受することができる
コンサルって外資系が多いので、ほんとに多種多様な人がいます。
日本人でも価値観が違う人が多いですし、外国の方も多くいらっしゃいますので、文化の違いにも触れることができます。
様々な人の様々な価値観を体感することができるのは貴重な体験になりますし、その中で人間としても成長できると言えます。
他業種・多領域のプロジェクトに携われる
コンサルのプロジェクトは期限が決まっており、期限内にアウトプットを提出すると次のプロジェクトにアサインされるというのが基本です。
ですので、多くのプロジェクトに関われることが多いです。
ニ年か三年もすれば特定の業界もしくはレイヤーに絞って仕事をすることになるので、そこまで違いが出なくはなってきますが、それでも多くのプロジェクトには関われますので、
そういった中で多くの知識を獲得することができます。
この経験は将来的に活きる知識となっていくでしょう。
ベンチャー企業でなぜ成長できるのか?
ベンチャー企業にもコンサルとは異なる成長環境が存在しますので、なぜベンチャー企業で成長できるのか?について書いていきます。
早い段階で重要なポジションに就くことができる
コンサルや大手企業ではPJをリーダーとなって自分が回していくとなるとかなりの年数がかかってしまいます。
が、ベンチャーであれば早くて一年目、遅くて三年目にはしっかりとPJを回す、もしくはマネージャーの立ち位置で、社員を動かしていく立場につくことができます。
早く人の上に立って、チームを引っ張っていきたい人にとってはこの経験ができるベンチャー企業は魅力的ですし、様々なポジションを早い段階で経験することで成長することができます。
自分で生み出す経験が多くなる
ベンチャー企業は良くも悪くも整っていないところが多いです。
ですので、自分で生み出していく必要性が出てきます。
会社にある環境に依存するのではなく、自分の理想とする環境を生み出していく、そんな気概がある人にとってはうってつけの場所だと思いますし、何かを創り出す経験は大きな成長機会となります。
同じような未来を描いている人が多い
自分の意志でベンチャー企業に入ってきた人って志を持ってる人が多いんですよね。
なので、自分と似たような強い志を持って仕事をしている人が多いので、そういった人達に影響されて仕事できるという意味で、成長できる環境となっています。
多くの業務を体験することができる
多くの立場を兼任することが多いです。
私自身まだ、新卒一年目にも拘らず、四つの役職を兼任しています。
ですので、多くの業務を体験することができるだけでなく、いかに効率的に仕事を消費していくか?が重要になってくるため、タスクの消化の仕方を理解することができます。
マルチタスクを消化していく力は重要ですので、この力を養える良い環境となっています。
左脳だけでなく、右脳で考えることが増える
先ほども述べたように何かを生み出す機会が増えます。
そうすると必然的に右脳で考える必要性が出てきます。
ただ、論理的に考えるのではなく、右脳で考える、最近で言う「デザインシンキング」の力が身に付くのも一つの特徴と言えるでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
ベンチャー企業での成長とコンサルティングファームでの成長の違いが分かったのではないでしょうか?
どちらが正解というのはないのです。
各々が描く未来を実現するためにどういった成長をすべきなのか、それ次第だと思っています。
是非自分が目指す成長をするためにはどの選択肢を取るべきだろうか?と考え抜いて企業選びをして欲しいと思います。
では、また次回!