本記事では、就活におけるwebテストについて書いていくのですが、特に外資系コンサルティングファームを受ける方向けに書いていきたいと思います。
というのも、私自身就活中数多くのコンサル会社の受けた為、これからコンサルティングファームを受ける方々に実体験に基づいた有益な情報を提供出来ると思ったからです。
今回は、完全にコンサルのwebテストに特化して書きますので、通常のwebテストの概要を知りたい方は、
をご参照下さい!
さて、本題に入っていきますが、まず前提として覚えてもらいたいことがあります。
「外資系のコンサルティングファームのテストは非常に特殊であり、個別の対策が必要である」
と言う事です。
勿論webテスト全般的に対策が必要なのですが、外資系コンサルティングファームは特に必要となりますので、その点を覚悟した上で臨んで欲しいと思います。
では、具体的にどんな対策が必要となるのか?
今回は3つに分けて簡単に説明していきたいと思います。
もっと詳しく各企業毎の対策法と詳細を知りたい方は
「実体験に基づく外資系コンサルティングファームwebテスト徹底比較」
に事細かに書いていますので、そちらをご参照下さい!
さて、本題に戻ります。
ここで言う3つとは
・数的推理
・判断推理
・GMAT
になります。
なので、この3つに分けて話していきたいと思います。
数的推理
こちらは、玉手箱の数学問題と似たような形式を取っています。
ベインやATカーニーではこのような問題が出題されました。
ただ、短時間で数多くの問題を解くと言うよりは、難易度を高い問題を短時間で解く感じなので、計算が苦手な人は中々時間を取られてしまいます。
しかし、例えばベインでは全体の9割を取らなくては合格出来ませんので、ここでつまづく訳には行きません。
なので、素早い情報処理能力をつける練習が必要であると言えます。
判断推理
こちらに関しても玉手箱と出題形式がほぼ一緒なので、企業によっては玉手箱の対策だけで大丈夫だとは思いますが、
CDI,Strategy&,NRI,Bain等でも出題されていましたし、ほぼ全ての企業において数的推理と同じように落とす訳には行かないので、しっかりとした対策が必要となります。
GMAT
元々、GMATという試験自体はMBA留学等の試験として作られたものなのですが、多くのコンサルファームのwebテストでも出題されています。
まず、こちらの対策をする点の注意点なのですが、ほとんどの参考書が英語で書かれています。
元々試験自体も英語で実施されていたので当然と言えば当然ですが、中々日本人には対策が難しいです。
僕が知る中では、
「MBA留学 GMAT完全攻略」
という書籍のみ日本語で書かれていたので、そちらを参照するか、英語が得意な人は英語の書籍を参照すると良いと思います。
さて、ここからGMATの詳細について書いていくのですが、今回は外資コンサルのwebテストでよく出題される3つの分野に分けてGMATの説明をしていきたいと思います。
Critical Reasoning
こちらの問題は簡単に言ってしまえば
「前提条件を基に誤った選択肢を除外していく」
問題となっています。
これだけではイメージがつかないと思いますので、例をあげましょう。
公立学校でより有能な教師を確保しようと、多くの学区が教師に対する奨学ローン・プログラムを始めている。そのプログラムにより、教師は修士の資格を取得するための金額的負担を軽減できる。学区が教師のために授業料を払い、教師は修士プログラムを終えた後、5年にわたり授業料の半額分を学区に返済していく。ただし、その5年が経過する前に教師がその学区を離れた場合、教師は金額を返済しなければならない。上の奨学ローン・プログラムは次のどの家庭に基づいているか。
(A)法的に結ばれた合意は、ほとんどの教師を自分の側の義務を果たすよう倫理的に束縛する。
(B)このプログラムは教師がより高い学位を目指す意欲をくじく。
(C)修士以上の教育費を自分で払っている教師のほとんどが追っている財政的負担の方が、4年間の勤務義務という負担よりは軽い。
(D)このプログラムに参加する教師のほとんどは、財政的な、あるいはその他の手段を尽くして学区に残るよう説得されなければならないだろう。
(E)学区に全額返済しなければならないという抑止条件が、教師に少なくとも5年は学区に勤務し続けることを促すだろう。
※出典:新テスト対応版 MBA留学 GMAT完全攻略
イメージとしてはこのような問題になります。
因みに答えはEです。
このように元々の条件文と選択肢との話している領域の違いを見定めて、選択していくような問題になります。
Problem Solving
こちらは数学系の問題が並びます。
数学に日頃触れていれば簡単ですが、時間が限られているため、瞬発力が大事になってきます。
また、昔習ったような公式をしっかり覚えていないと解けないような問題も存在するため、その時点で躓かないように、公式の復習もしておいた方が良いでしょう。
一例を挙げます。
先週、デービッドは毎日自転車に乗った。日曜日には、月曜日から土曜日まで自転車に乗った平均距離の4倍の距離を自転車に乗った。デービッドが日曜日に自転車に乗った距離は、その週に彼が自転車に乗った総距離のどれだけであったか。
1: 1/4
2: 2/5
3: 4/7
4: 2/3
5: 4/5
※出典:新テスト対応版 MBA留学 GMAT完全攻略
いかかでしょうか?
答えは2です。
このように冷静になって解けば解けそうな問題ばかりなのですが、問題がどの部分を聞いているのか分かりづらく少し意地悪な出題も多いです。
なので、しっかりと落ち着いて解くことが重要となります。
Data Sufficiency
こちらは基本的に十分・不十分を判断していく問題になっていきます。
例を挙げます。
あるパーティーである人がスピーチをするのに立ち上がったとき、それが男性の会計士である確率はいくらになるか。
1. パーティーに出席している人の20%は男性である。
2. パーティーに出席している男性の80%は会計士である。
A:条件1のみで十分、しかし条件2のみでは不十分
B:条件2のみで十分、しかし条件1のみでは不十分
C:条件1、2の両方がそろえば十分、しかしひとつずつでは不十分
D:条件1のみでも、条件2のみでも十分
E:条件1、2の両方を合わせても不十分
※出典:新テスト対応版 MBA留学 GMAT完全攻略
いかがでしょうか?
答えはCです。
こちらに関しても時間が限られた状況下で高い正答率を出し続けていくのは中々難しいように思えます。
まとめ
さて、基本的には上記に述べた形で外資系コンサルティングファームのwebテストは網羅しているのですが、いかがでしょうか?
多くの人にとってしっかりとした対策が必要になると思いますので、実際に多くの問題に触れながら対策していくことが大事になっていきます。
そして、何度も述べているようにコンサルファームの多くが自社専用のwebテストを作っている事から、そちらに対応した対策が必要となります。
なので次回は外コン各社毎のwebテストを徹底比較していきたいと思います!
では、次回お会いしましょう!